2013年02月15日
『水と塩を変えると病気にならない』新谷 弘実
素敵な本に出会いました。
天然塩の製造をしている私としましてはスルーするわけにはいきません。
是非とも、ご紹介させていただきます。
『水と塩を変えると病気にならない』マガジンハウス
著者の新谷 弘実さん(しんや ひろみ、1935年 - )は、福岡県出身の外科医です。
本の中身を簡単に説明しますと水と塩は生命に必要不可欠であり、
体にいい水と塩を摂取して下さい。と、いう内容です。
この本の一部をご紹介します。
step1
ミネラルバランスが大事なのはなぜ?
私たちは死ぬと最後は「骨と灰」になりますが、この燃えずに残った骨と灰の部分がミネラルに該当します。
全ミネラルの80%がカルシウムであるのも、燃えずに残る骨の主成分であるからです。
ただ、難しいのは、カルシウムが大事だからといって、カルシウムばかりを摂ればいいというものではないということです。
カルシウムはマグネシウムと対応関係にあるため、カルシウムの過剰摂取はマグネシウム不足を引き起こし、ミネラルバランスがかえって崩れてしまいます。
塩の主成分であるナトリウム(塩化ナトリウム)に関しても同様です。
今市場に出回っている塩の多くは、しょっぱさの成分である塩化ナトリウムのみを人工的に抽出した「工場の塩」が中心です。「しょっぱければ塩だろう」という感覚で「塩ではない塩」を大量生産してきた結果、塩を摂るほどにミネラルバランスが崩れる結果となったのです。繰り返しますが、ただ減塩すればいいわけではないことはわかるでしょう。
ミネラルバランスの崩れはすぐに病気に結びつくわけではありませんが、生命活動の微妙な相互作用を壊していくため、
体調不良に始まり、意欲の低下、精神的なイライラなどがじわじわと押し寄せてきます。・・・・・
塩の摂り方を知ることが、こうした状況を改善し心身の元気を取り戻す第一歩になるのです。
step2
ミネラル豊富な「良い塩」に切り替えよう
四方を海に囲まれた日本では、もともと海水を集め、煮詰めて天日干しすることで塩を生産してきました。日本人は海の成分=ミネラルが凝縮された自然塩を調味料の基本として用い、日々の健康を維持してきたのです。
ところが戦後の経済復興の中で塩の需要が増してきたため、重労働でしかも大量生産が難しかった昔ながらの塩づくりが見直され、1972年からイオン交換膜を用いた製塩法が採用されるようになりました。
・・・・・製塩の時間は大幅に短縮され、塩の大量生産が可能になったわけですが、残念ながら、致命的と言っていい「欠陥」がありました。
こうした近代的な製塩法では、海水に含まれる豊富なミネラルのうちナトリウムしか取り出せないのです。
・・・・本来、塩にはもっと複雑で精妙な味わいがあります。当時はミネラルの重要性に対する認識がほとんどなかったこともあり、そうした塩本来の味わいよりも低コストで大量生産することが優先されてしまったのです。・・・・・・・
市場の7~8割はイオン交換膜を使った「工場の塩」で占められているといいます。・・・・・
私に言わせれば、ナトリウムばかりの塩は、摂れば摂るほどに体に負担がかかる塩にほかなりません。こうした「工場の塩」をミネラルバランスに優れた「良い塩」に切り替えていくことが大きな課題と言えるでしょう。
step3
「減塩」は高血圧症を改善しない?
省略
step4
まず家庭の塩をチェックしてみよう
・・・なお、価格については、少量生産の「平釜・天日干し」が最も割高になります。「イオン膜」が250gで約40円、「溶解」が100円、「平釜・天日干し」は600~1200円くらいが平均価格と考えればいいでしょう。
価格の違いに驚いた人もいるかもしれませんが、厚生労働省がすすめる一日10gを基準にした場合でも1ヶ月の塩の消費量は約300g。・・・割高な「平釜・天日干し」の塩でも一人当たりせいぜい1000円強の支出で済みます。個人の価値判断にもよりますが、決して法外な金額とは言えません。私からすれば、一ヶ月50円もかからない安価な塩で自分の健康が本当に守れるのか疑問に感じてしまうわけですが・・・
step5
良い塩で「おにぎり」を作ってみる
省略
step6
水と果物で「塩の摂りすぎ」をカバーする
省略
step7
日常で実践したい「良い塩」の活用法
1、小さな容器に入れて持ち歩く
2、ミネラルウォーターに加える
3、塩うがいを習慣にする
4、疲れた時に塩風呂・ソルトマッサージを
step8
海塩と岩塩、どちらがおすすめ?
島国である日本人にとってはとてもなじみの深い海の塩ですが、世界を見渡すと実は岩塩のほうが広く利用されていることをご存じでしょうか?世界中で生産されている塩のうち、約3分の2が岩塩で占められているのです。・・・・・・・
まず大前提として理解したいのは、岩塩は島国である日本ではまったく採れない塩、つまり、日本の風土には異質の塩であるということです。海の塩に豊富なマグネシウムが含まれていないものが多く、ナトリウム主成分という点ではイオン交換膜を使った「工場の塩」とかわりません。ナトリウムの過剰摂取が心配ないまの日本人にはあまり向いていない塩と言えるかもしれません。
step9
「良い塩」はこうして作られる
省略
step10
「ミネラルバランス」だけでなく「量」も大事!
すごい興味深い内容が詳しく書いてありました。
長崎県立長崎図書館にもおいてありますので、是非ご興味のある方は手にとって読んで見てください\(^o^)/
新谷弘実先生に早速塩を送ってみます!!
Posted by エコロ塩 at 02:44│Comments(0)
│食育